洪福寺松原商店街 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


クルマで小一時間、ハマのアメ横
の異名をとる保土ケ谷天王町にある洪福寺松原商店街へ。



みなとでもみらいでもない、こんな感じんとこ。


小さな数百メートルの十文字メインストリートに
個人商店がびっしり軒をつらねる。コンビニとか皆無。
こんなとこでトイレに行きたくなったら難儀よのう。
と思ったとたん行きたく…マイナースーパー数軒にむげに
断られ、ドラッグストアで平身低頭従業員用トイレを
お借りする。10時の開店を待ってお目当ての魚幸水産へ。
此処は鮪が途轍もないので有名で
ちょっとスーパーやデパ地下で売られてるのとは桁ちがい。
本鮪、インド鮪、目鉢鮪の柵よりさらに巨大な角材様の
切り出しを並べてる。銀の砲弾のようなお鮪様の
完全体も氷漬けされて店内に鎮座ましましておられる。
「ブツないの?」



いつもの。赤とトロがええ塩梅のやつ。


あるわけないし。朝イチで。これから造ったりして
出た端材がブツでしょうが。落としってもんでしょうが。
ところが嫌な顔ひとつせず


「いい?旦那、こっちがバチの赤身から中トロにかけての」

見るからに具合のよさそうな、角材を三分の一ぐらいドン!

「でこっちが本鮪の大トロ、筋入っちゃってるけど」

見るからに具合のよさそうな、角材を四分の一くらいスパッ!


それを宙吊りの秤に達磨状に無造作にのっけて
「ん、1500円」



これがブツ?落とし?名づけて「洪福寺DARUMA」。


軽く500グラムはある。とりあえず1/3をユッケで。
コチュジャン、ごま油、醤油、酒、砂糖、塩を各同量。
おろし生姜、にんにくを少々。あれば炒りごまと
松の実を。生肉の禁制と、安いまぐろを旨く喰うための
ソリューションだけど、いいまぐろでやればそれは



そのぶん報われる。


コチュの甘みを押し退けて、まぐろの脂の甘みが
遅れてやって来る。飯が止まらん。困ったな。