別に若くもない、スポンサーや局的な旨味という名の
葱も背負ってない常盤貴子が、肌をさらすでもなく
ダボダボのワークシャツにスウェットにパンツで、髪も
切りっぱなしみたいなザンバラで、でも西島秀俊に
娘のツンと母のデレを
至らせられまくりゆわされまくる。疼きと逡巡。
ああ美しい。


映画を尊敬すべき
この映画でアミール・ナデリは高らかに謳ったが
イランからやって来て、常盤と西島にこのニュアンスを
授けた。オレたちはまだ映画の力を信じていていい。
映画はまだ敬うに値する。大いに。
映画とはかように

ワイルドで不測の芸術であれかし。