直訳『犬村』。意訳しても『犬村』。
クソ胸糞悪い映画です。
ラース・フォン・トリアーはカンヌとかで
「悪魔」とか「鬼畜」だとか掴みかかられる
そういう映画人ですが、今までビョークや
シャルロット・ゲンズブールら、僕の歴代の
セックスシンボルたちを穢し、貶め、辱めてきた
クソウマが合う
キャプテンデンマークを名乗ってもらいたい
そのくらい性癖や倒錯が琴線にぴたり寄り添う。
かくまってくれという女にはじめ善良な村の衆が
女の立場の弱さにつけこみ、村ぐるみのセクハラに
モラハラの嵐…ムラハラ?
文字通り、どころか文字以上に犯す、嬲るの祭。
当の女、不承不承。なんだけど


ニコール・キッドマンが白眉。立っても座っても
見張り塔のような6フィートを、村の男衆、ガンガン
足払い、ロータックルを果敢に仕掛けに行きます。
対するニコが、あまりにも毅然と受けて立つの。
潔い、つうよりは


「ワケアリですからワタクシ、立場も立場ですから」
というお立場とはいえ、お立場とはいえ、あまりにも
呼び込んでるフシが。
とか書くと婦人団体的にはアウツなんでしょうが
まあそこらへん喧嘩上等な監督さんですから。

まあこれを教訓に満ちた反面教師的な寓話ととるか
人間の衝動を埋め合わせるファンタジーととるか
けしからん
と洟も引っ掛けないかは個人の自由です。
僕は6フィートの倒壊で

お腹がくちい。変態部主将と笑いますか?
が、ここも犬国ですよ。政府も犬、民も犬。