青い春、をもうたぶん七、八回。 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


才能ある映画人の作品に巡り会えて感謝している。
三池崇史、園子温、山下敦弘、亀井亨…数えきれない
狂おしさをくれた。錆びた匙で琴線をしゃくられた。
邦画は安泰だ。
なはずが。もう手数ばかりの三池に何を期待しろと?
園も『恋の罪』や『熱帯魚』を超えられる気がしないし
山下作品は商業ベースに乗らない。つまり届かない。
亀井は捨て鉢に壇蜜を起用して、自ら土俵を下りた感も。
映画人の旬は短い。
ここ、今の日本では。映画人としてのフィロソフィーと
有名無名を問わずキャスティングの妙と、時代の呼ぶ
声とがぴたりとシンクロした瞬間の、化学反応だ、映画は。
少なくともオレの云う映画は。芸術たる映画ってやつは。
その瞬間の、チャンスを手にできるアドバンテージが
極端に短かねえか?
もう映画は使命を終えたのかも。豊田利晃はどうした?
二〇〇五年の取締法違反逮捕から、執行猶予と体内浄化を
経て復帰して以降ははっきりポンコツ。もはや潰えたか。



『青い春』のこの途轍もなさをオレはどうしたって忘れられない。この歯がゆさをどうにか届けたい。届け。沈みゆく日本映画を託したっていい。もう一度

時空をねじ曲げてでも、もう一度お前に会いたい。
青木。青木。青木。