食欲だけはあるんでさ
「レバニ…あ、いや酢豚定食。あ…それと…
このレバー揚げ(山椒塩)ってのもください」
徒歩7分の、町の中華屋で五郎さん気取りで注文。
酢豚の豚がいつものモモか肩ロースの、少しゴリッと
したとこじゃなく、サクサクーと歯でほどけるよな
ヒレ肉だったら、ただでさえ甘い酸いあんからトマトが
フレッシュのトマトがゴロリと出てきた意表を突かれる
でしょ?ここのマスターは無愛想を通り越して横柄で
それは客に対してよりも
パートさんに対してで
アーパーな女子バイトとは
ぺちゃくちゃ馴れ合うのに
主婦パートには命令口調。
それも吐き捨てるよな。
でもまあうまいから。ちなみに至近距離にもう一軒
カラオケパブの居抜きに入ってる台湾料理屋もあってね
ここも魯肉飯とか炭火チャーシューがうまいんだけど
夜は高確率でカラオケやってんだわ。それもド演歌。
昼なら大丈夫だろ、と前に行ったらやってんだわ
昼カラ。短パンスウェットサンダルで行ける店っつったら
そのどっちかの、ハードルの高すぎる選択肢。くっそ。
でもうまかったからまあいいや。帰ってからもコドグルの
つまみ喰い。アレ?意外と視てるようで視てない回多し。
角替和枝が、オレの好きな霜降りグレーをお召しに。

毎回思うのだけれど、松重豊とうまいもんさえ映ってりゃ
いいだけの番組じゃねえか。そこに美保純やりりィとか
小沢真珠だの中山エミリだのをぶち込んでくる。はっきりムダ。
でもその貴いムダにこそリアル以上のリアルが宿るんだよ。
ドラマなんて生きるために必要ない。もっと云や美食も必要ない。
だがそのムダのためにこそオレたちは、汗水鼻水垂らして働いて
そのムダからナニガシかのチカラを貰う。ビッグナッシング。
角替和枝単体ならまだしも

大井町のホルモン屋には滝沢涼子もおわすんだぜ。
腰ぬかす。深夜ドラマ制作の、低予算のなんて貴い使い途だ。
オレたち都民は、テレ東に深夜ドラマ税を払ったっていい。
舛添閣下の、通い湯や家族旅行のアゴアシマクラ払わされる
よりはずっと。おら来いよ閣下。裸の王様ばりに暗愚だよ
アンタ。ところでオレは行ったことないのでお聞きしたいが
角替和枝と滝沢涼子…熟パブってこんな感じなんですか?
行ってんだろ血税で。テメエに訊いてんだデッパ。