fandango | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


何度観たかわからないし何度ここに綴ったか。
青春の終点とも思えるし起点とも。原点か。



二十二かな。


とりたてて美人でもエロくもない、そばかすちゃんな
スージー・エイミスは'The Girl'とか名もなき役名で
ケビン・コスナー演じる主人公ワグナーの元カノにして
親友の花嫁。ひと通りホレたハレたとフりもフラれも
すませて、すっかりすれっからしたモラトリアム部主将の
なんでこんな古傷にさわんだよ的な
今までつきあえなかったりつきあったりした女の誰とも
似てもなきゃあ、タイプかと訊かれりゃ全然なくせに
どこに全員の面影を宿してんだよみたいな
痛恨な互換性のよさ。



Pat Metheny & Lyle Mays 'It's For You'

ああもう。この映画を前にオレは液状化して波打つ。
この映画のキャスティング、脚本、演出、キャメラ、音楽とか
ワグナーの一言一句、一挙一動には1ミリも疑う余地がない。
三十年も前の古典作品だが、風化劣化の跡は見てとれない。
少なくともオレの中では。オレだけかも。オレだけが
ワグナーが徴兵忌避の闇へと消えてった
あの丘の上で膝を抱えて座って、立って、空に瓶をかざして…を
繰り返してるだけかも。オレはずっとワグナーの真似ばかり。



Blind Faith 'Can't Find My Way Home'


みんな大好きだったけどもう顔も忘れた。