鈴木先生 | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


青春の死角。残酷でグロテスクな、老若男女
教師と生徒、親と子…洞察と錯覚と妄想に
へだてなく、無差別に降りそそぐ洞察と錯覚と
妄想。かすり傷に指と爪をこじ入れて
押し広げて、悪化させたり化膿させたところを
つついたり愛でて、つぶさに観察する。的な



ただ瘡蓋を剥ぐのでなく、わざわざ瘡蓋をつくってから


剥ぐ。的な物語を激しく撹拌する小川蘇美の
魔性とシャーマニズム。



だけならまだしも、臼田あさ美だろ。


切るには切ったけど貼りきれやしない
手塚理美だの、水崎綾女だの、富田靖子だの
田畑智子だの、松岡茉優だの、なんだのと
亡霊のごとく襲いかかる煩悩の数、優に
ひゃくやっつ。



だけならまだしも百九番目の煩悩、刈谷友衣子。


ギミックを多用すればするだけホンが淀む。
プロットも、液晶の走査線も淀む、と書いたけど
思想と空想と、は
跳ねる。場合もある、という好例中の好例だ。


ほんのかすり傷に介入して、事態を深刻化させ
恍惚とそれに見入るのは、いつものオレの
不正なセルフケアだった。ああそうだ、痛快だよ。
痛くて痒いのが好きで好きで。


ああもう、好きで好きで。