一貫して訴えたいことは
社会通念や理性ではとても
フォローしきれないGやスピードに
躓いたり蹌踉めいたり揺らいだり
それは不可抗力。
たとえば至極常識的なあなたが
魔物とあいまみえて

尻子玉をぬかれちまっても
惑いに惑っちまったとしても
時すでに遅し。(「監督、これおかしくないですか?」のコンマ数秒)

あなたが誰であれ彼であれ
ニコール・キッドマンだろうとね
「やだ…アタシったら…」

と居住まいを正して己を律したところで
発射台の蝋燭にもう火は灯っちまった。
愛と欲望への、もの狂おしいカウントアップ。
Want you, three,four,five, sex,heaven...Lift off!

『毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』
イギョーイギョー…と鼻つまんで嫌っても
所詮、僕はあなたにとって異形だ。亜種。
あなたも。愛は到底まともじゃない。