東京とんかつバッケン | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


ああここんとこ思うところあって
しじみ汁、もずく酢、膨大な嵩の葉物野菜にササミ。
ディフェンシブもディフェンシブ、専守防衛布陣の
食生活で、ササミも念じてきこしめせばけっこう
味わい深い。つうてもね、ひと月ちかくカラダの
声に従いつづけて、結果がほぼスコアレスドローでは
やってらんね。決定力不足。とんかつが喰いてえ。
オレを満たすとんかつはどこにある?


東京一とぶとんかつはどこだ。


ええと…成城学園前、とんかつ椿!著名人の御用達や
価格には日和りたくないが、かつて現場が成城に
あった時代にはよく通った。所ジョージ、安部譲二や
景山民夫、藤子不二雄A…よく出くわした。
もう20年ちかく前だがランチの定食でも1500円とかだ。
今いくらするのか想像しただけで玉筋が収縮するのを
禁じえなかったが、ひさびさのカラダへの褒美だ。
祝福だ。ご祝儀だ。と自分に云って聞かせ暖簾をくぐる。
成城ネイティブみたいな顔で「まいどー」。



数量限定特選リブロース 2700円


オレは50を前に天命を知った。これを喰らえ。
特選リブロースで。「単品になります。ご飯とお新香と
味噌汁もおつけしますか?」おつけします。ただちに
3000円オーバー。オレはジョージ・ハリスンかなんかかよ。
前にこの店で醤油をくれとゆったらなんか誉められた。
だから今回も勇ましく宣うてやろうと心に決めていたが
出鼻を挫くようにソースと一緒に、ミルで挽く
ヒマラヤ岩塩がうやうやしくご登場。うぅっソレ。
もうきょうはノーソース、ノーソイソース、サンキュー。
ヒマラヤンロックソルト、オンリー。もうそう決めた。
最初のひときれはヌーディー。ヒマさえかけずに。
ラードのナニガシかの成分と、粗いパン粉の水分とを
公正に取引した衣がうめえ。これだけを持ち帰らせてくれ。
ヒマをバリボリ。衣ますます甘い。持ち帰らせてくれ。
もう肉を噛み締め、肉質を云々するより先に気を失いそう。
肉?そらうめえよ。どこそこの何たらポークですよ!
なんて押しつけがましいことは押しつけない。ここは椿。
脂と赤身が線で引かれたように区分されてないファジーな
肉質。奥様、今度お肉屋さんで豚ロースをお買い求めなら
ショーケースのやつには見向きもせず「リブロース…
リブのほうを切ってくださる?そう…お腹のほうよ」
宣うておやりよ。それが御行儀よ。スーパー全盛の御世にて
対面式の個人商店が奮闘する心意気に報いるすべよ。


まあそんくらいうまい。リブロース。



ところでキャプテン、さも節制みたいな口ぶりですがサムギョプサルとかプルコギとかは
なかったことになったんですか?忘れてました。
でもハンバーガー、ラーメンは食べてません。
これを節制と呼べぬと仰有るのであれば
もう節制なぞやめたるぞオラ(▷四⊿)ブヒブヒ