イ・ヨンエ欲しさに『JSA』を観ました。
が

ソフィーを演じた彼女はフツーにかわいく綺羅綺羅しく
僕の濁りきった角膜の奥には届きません。切り出しどころを
見失いました。クムジャさんの復讐がはじまるほんの五年前。
それより北と南の、愛すべき4人の兵士たち。もう。
もう。




38度線上の丁々発止。鍔競り合い。や、唾競り合い。
愛さずにはいられない。やがて来るはずのラスト
もう来んな、と願わずにはいられない。あんま観てない
ようでいて韓国映画、ガンホとビョンホンのふたりは
僕の忘れ得ぬ作品とともに胸に焼きついていて。
うん『シュリ』と『夏物語』。もう名前も覚えちった。
観るたびガンホの、眼力ならぬ顔力はものすさまじいな。
尊顔舗。なんちって。
「チョコパイたらふく食えるよ」

この屈託ない中2コントのような、ビョンホンの笑顔が
いまだ38度線上の笑えない現実だ。もう本日終了です。
僕らはよく北を揶揄する時に馬鹿っぽく「マンセー!」とか。
でも下唇を噛み締めながらガンホが吐き捨てた「万歳」は
バンゼッ
と聴いてとれたけど。

僕はきょう、シン・ハギュンの名を刻んだ。たぶんね。