ベスト盤は買うな、が口癖の僕が
『白盤』『黒盤』『THE SIX』につづいて
また。オリジナルアルバムはファーストと
ラストのみ。曲はダダかぶりだけど
たとえば白盤上の'Punky Bad Hip'とTHE SIX上の
'Punky Bad Hip'と国境線上の'Punky Bad Hip'とでは
また微妙に履き心地がちがうじゃん。ヒャッハ。
キマる。
泣く子も黙る代表曲と、ちょっと置きに来たシングルと
少し通ぶれるB面曲と、置きに来ないにもほどがある
逸脱と破綻の調べ、とが、聴き手の意志に構うことなく
つぶてのように脳を射つ。元々批評性を薙ぎ倒すイキオイで
ストップ・アンド・ゴーの速いリフを繰り出したバンドだ。
ブランキー・ジェット・シティは。音がどうしたか知らないが
アルバムは『Red Guitar and the Truth』に尽きると思ってる僕を
嘲笑うようにまたしてもあのファーストはスルーかよ?
とかそれすらもうどうでもいいや。ストップ・アンド・ゴーと
呆れるほどのメランコリアにかわるがわる蹂躙されてるとさ。
'John Lennon'って曲。
ジョン・レノンってさあ、べつに好きでも嫌いでも
なかったけどさあ、最近?何の気なしに?聴いたら?
結構いいんじゃね?みたいな?
頭の輪あるいい子の作文のような、痒いとこに
手の届かなさ。完全にアウツ、つうか
ファウル。一発退場の。
『ライラック』以来の言葉の純度に僕は引く。
ドン引きだ。
超好きなんですけどベンジー、みたいな。