揚げる阿呆に喰う阿呆 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


でかいだけ、とか。豚が筋っぽかった、とか。
馬鹿じゃないの?豚には豚の事情があるんだ。
ふだんどんだけ高貴な豚をお召し上がりなの貴様。
こんだけでかい、ざっくりティッシュケース大
に切り出してんだ。ひとくちが脂ってことも
荒ぶる赤身に少々手こずる局面も、そらあるじゃん。
物語だから。ページェントだから。そこらへんの
起承転結のあたりをつけて、大体オレの場合
右から三切れ目あたりが、アブとアカの美しく
交錯する「特選の特選」。オレはもちろん最後まで
とっとくなんてせずにいの一番にシャクー、と。



努々、脳で喰え赤城の特選。


食べログを盲信する人ももはやいないと信じるけど
まあ「デカ盛」「デカ盛」とやかましい。それなりの
お代とそれなりのテクスチャーの等価交換じゃん。
とても正当な。結構な高級店だ。不当な店が多過ぎる。
「じゃあデカ盛で客をカモりましょう」
安い値段を出すためにさらに安い肉を、叩いてのばして
もはや味覚は度外視で、採算と話題性だけを追求する。
そんな店と一緒にすんなよ、オレのとんかつ赤城を。


何度でも云うよ。くいもんやはすべからく奉仕だ。
オレたち客は、正当な食材と正当な職人の仕事の、その
余白と行間に想いを馳せつつ、有り難くいただくのだ。


それがいただきます、ごちそうさまの真髄だ。