9회말 2아웃
この最後尾のツッタカターな웃がオレ。
How come?オレ…
十代二十代はニューシネマにどっぷりだっただろ?
美魔女のけつよりデニス・ホッパーだった。
夢見るのは黒木瞳のひざまくらじゃなくアル・パチーノの
狂気のまなざしだったのに。腰がたたなくなるほどの
重い結末の映画ばかり好き好んで日に何本も。蒼かった。
クリストファー・ウォーケンの瞳のように透明な蒼。
なんて清純ぶった回想をよくするのだけれど。
同時にAV時代到来だろし?
『タクシードライバー』と渡瀬ミクと中沢慶子を
借りに行った日のことを今も鮮明に覚えている。
オレは電影時代の落とし子で、バリバリとVHSを貪り
屈折と膨張を繰り返し大人に、キャプテンになった。