燃えろ夏の陽 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


『サマーウォーズ』よかった。でもエンディング流れる
山下達郎の『僕らの夏の夢』、少し期待したけれど
やっぱり僕は「みんなの山下達郎」は好きになれない。
雌伏の時、不遇期の長かった人だ。責めることはしないが
よしよし夏だ、X'masだ市場のニーズ
捉えたぞ、ハイトーンも余裕綽々で
ついでに妻はまりやだ、ざまあみさらせ
とある時期以降の達郎の歌はぜんぶそう聴こえる僕には。



はっきり吉田美奈子と袂を分かって以降だ。


『さよなら夏の日』じゃない。『夏への扉』でもない。
アウォウィースゥイヘンセーンウォ…あれも嫌。『Sparkle』ギリだな。
僕の達郎、夏の達郎はこれとこれ、夏は売り物じゃない。
『夏の陽』
『夏の終わりに』
ワオ、シュガーベイブだよ。これとこれに尽きるんだよ。
ゴージャスなトラックと詰め寄るようなヴィブラートはいらぬ。
手探り、手詰まりのスタジオワークからやっとこ紡ぎ出した
ぎりぎりの切実さと、初期衝動。結局それに尽きるんだよ。


美奈子と達郎は無敵だった。まるでボニーとクライド。
神がふたりを裂いた。折しもデヴィッド・フォスター
大洪水が世界を呑み込んだ。薄暗いスタジオの好事家たち。
欲しがり屋たちが好き勝手に醸した、欲しがり音楽だった
シティポップスは死に絶えた。いや、まあアースも



まりや観音も


大好物なんだけどね。それははっきり下心。



邪教イコン。