ステップを踏んでる自分を俯瞰しちゃってたり
イエーイとかホゥとか、あ、云っちゃったな
今オレ…だいたいセックスやペッティングの最中
瞼の裏を黄色い稲妻が走る刹那、イエーイとか
のたまいますか?アナタ…のたまいませんです…
そんなイキたくてもイケない己を置き去りに
狂った夜がありましたか?音楽に。
ビートや旋律にカラダが張り裂け、アタマが
弾け飛びそうになったこと。ありましたか?
2001年7月27日苗場山で。RED MARQUEEで。
野外だけどテントで。懐かしいけど終わったバンド?
適当に切り上げてニール・ヤング行かなくちゃ。
隣に背の高いカーリーの男。おい花田だよ、花田!
そうかZの頃のルースターズは絶対好きだよなあ…
エコバニ。Echo & The Bunnymen。
や、これはまだ子犬のようだったイアン・マッカロクだけど。
誰が老いぼれたブルドッグみたいな彼に期待なんかするか?
時代はオエイシスだぜ。丸腰の僕をつらぬいた無数の音の刃。
ウィル・サージェントのギター!鼓膜に届くより先に脳を
前頭葉を撃つんだよ。これは本国リヴァプールでの、同時期の
実況動画だけどそう。この感じ。
指とニッケル弦とナイロンピックと電気による蹂躙。緊縛。
イタキモ、幻惑、忘我、絶頂…和姦の運び。小山田圭吾が後日
「そんなよかったんなら行きゃあよかった」と地団駄踏んで
悔しがったと風の噂で。そら残念だったねI was there! Ha!
ええ、何度も何度も果てましたよあの晩は。
…と云いたいが、僕は一度二度果ててから後ろ髪と腹ワタを
断ち切ってニール・ヤングに向かいました。そのニール。
披露宴での上司の
スピーチのように
終わらないギターソロと
無限ループのような
アウトロと弦毟り。
何?その弦引きちぎり?
クサ喰ってカモンカモン!どんちゃん騒いでたアメさんたち。
アイツらまでたったと帰り支度だ。わかるけどそのキモチ。
僕はテゴマされた女のように虚ろにその場にヨヨと泣き崩れ。
「メインステージのヘッドライナー鬼が出るか蛇が出るか」