Mystery Train | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


一番列車が行っちまった
二番列車も行っちまった
三番列車もとっくのとうに

もうお前を待ちくたびれちまった



Rufus Thomas 'Memphis Train'


プレスリーにせよ、ポール・バタフィールドにせよ
シュプリームスだってジャームッシュにしたって
ロバジョンも、グラディス・ナイトも、クラッシュも…
あの忌まわしい16両編成の列車は
別離か失望か、死か、いずれにせよ喪失のメタファだ。
栄光に向かってはなかなか走らない。そのくせ線路は
つづくんだよどこまでも。この世の果てのずっと先。


友の死。ゴキゲンだけどゴキゲンなだけのやつじゃ
なかった。およそ生活臭のない男でね。オレに
「アンタいつ寝てんのよ?」と人の更新時間を笑うくせに
未明の投稿に真っ先にタッチダウンしてくんのは大抵
彼だった。拙ブロを「ヘッドブログ」(頭のイカれた?)とか
クサすくせして、結構古い投稿まで遡って意味なんてない
発言の、わずかばかりの真意を反射神経で汲んでくれた。


「根無し草」と呼んだら彼にはほんとに帰る家が
なかった。いい人だけどいい人だけのやつじゃない。
「お前出すぎ(笑)」とママさんブロガーみたく
自撮り画を繰り出す彼をナルちゃん呼ばわりもしたっけ。
でも彼には彼の、列車のライトの明滅が見えてたの?
この世界が少し生きにくそうにも。自由すぎて。


深夜特急でイチ抜けたぜ


得意気にきっと高笑ってら。賑やかにやろう。