りりィりりィりりィ。
まただ。『モテキ』に。

僕は『青い鳥』以来りりィが大好きだが、レイジーな
ファンなので出演作を追いかけることはしていない。
渇望していた『パーク アンド ラブホテル』を観た以外は。
そうだ『深夜食堂』の第九話もか。それ以外はほぼ事故。
そもそも彼女の凄い速度に追いすがる気などさらさらない。
けどりりィはこうして時々、いや結構ひんぱんに
「あら偶然ね。お元気かしら?」
とでも云いたげに歩みを止めて僕を待っていてくれる。
『リンダリンダリンダ』のりりィ。

映画人やTVマンは創作の神様がいると本気で信じていて
その恵みや赦しが降りそそぎますようにと、りりィという
免罪符をことごとく切りまくる。たいした役じゃない。
でも彼女の出現を支点に、フィルムが、液晶のモニターが
とたんに息吹きだすの。
光の屈折を生んで物語をシナリオを、芸で術たらしめんの。
オレだけ?金八の上戸彩クールやドラマ版『幼獣マメシバ』で
出会い頭のカウンター、まんまと深手を負っちゃったの。
『昼顔』にも出てた。望まずとも。や、強く望み願ったからだ。
オレの虚をストンと突き、現れ、また好きにさせられんの。
もうすぐ。五月四日は貴女に逢いにゆく。