ストーンズとメリー・クレイトンだろ。
スモールフェイセズとP.P.アーノルドとか。
そうか!この手があったか、と英国人が。
やっとこ気づいたのがパンクとニューウェーブの
焼け野原だった1982、3年のことで。ブリクストンや
コベントリーにたむろする黒人たちで、歌えそうな
やつを連れてきて、彼や彼女のソウルに拙い演奏をのせて
煮たり焼いたりしてみたら意外と喰えた。そんなバンドや
ユニットがわらわらと。その草分けで、最たる成功例が
若くて素敵な食人種。
こういうね、幸せな人種間交配はアメリカじゃとても。
昔々、メンフィスやマッスルショールズでのそれが
ソウルを生んだのにね。アメリカではこの頃、グランジが
生まれる少し前?LAメタルとか?R&Bがまるでちがうものを
指すようになった頃だよ。ほんの一時のイギリスは、こんな
理想郷とも呼ぶべきシーンを孕んでいた。アイボリーと
エボニーが鍵盤上に、おお神よ見事一列に共生してますと。
ほんの一時、ですがね。
刹那なればこそ黄金。
歴史の教科書に載せてよ。英国製ソウルの奇跡をさ。