あんたは何を
知ってるだろか
浅川マキは
ロッド・スチュワートの男気を、よおく噛み砕いて
苦味渋味辛味酸味…足してオレの前に差し出すんだ。
最高じゃん。ほぼ直訳とつっけんどんな歌声で
「あのひとがもう少しだけやさしかったなら
それだけでオイラは軽やかに生きていけるのに」って
ブルーズをオレのどてっ腹にぶちこんでくれるのさ。
ああやだやだ。オレはフェイセズやロッドを
一杯ひっかけちゃうと、まるで決まりごとのように
マーシーの『HAPPY SONGS』を。
やがて「さて…ホンキーをもう一杯」と浅川マキの
『灯ともし頃』でふて寝にかかる。
あんたの知らない夜の遣り過ごし方。