宮藤官九郎は手癖が好かないが、
どんな手癖も発現せしめた時点では
親の恩よりも尊い。まあ出世作だ。
『池袋ウエストゲートパーク』素晴らしい。
サブカル系の映像作家たち、地下潜伏や深夜帯の
怨念を晴らすよな、性癖丸出しの女優ころがし。
趣味の良さも、悪さも競い合う。事務所を置き去りに
する露悪な演出はまるでチェス。女たちチェスの駒。
わけても最大の文化事業は古材再生。
セブンティーズの倦怠の象徴だった、もう役目を
終えた森下愛子、ってイコンを掘り当て、再び祀った。
色んなムリを通し、森下さんは森下さんで重力とか
時系列をムリな力でねじ曲げた。まるでダースベーダー。
アナキン・スカイウォーカーが、ベーダー卿となって
ライズアップした時の。ナウシカで、巨神兵の、鳴動を
聞いた時の。あの神々しさと禍々しさの出し入れが。
オレを襲うの。ひとひねりだ。
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