混迷きわめるこの世界をノーマルアブノーマルで
仕分けようとしたり、思い上がったオレたちが
思い込んでいる正義不義を当てはめて早合点したり
丸く穏便に収めようとするのはなんて厚かましい。
ありきたりなオレたちは待っている。
欲してる。新たな痛みや刷り込みを。サイズの
合わない、でもとびきりのデザインの靴にずるずる
引き摺られたい。より窮屈な闇に幽閉されるのを
何喰わぬ顔で、心のどこか隅っこで待ち焦がれている。
でも飛び込んだはずの倒錯の穴は意外に清々しく。
佐伯日菜子はふつうにいいな。
ギプスや松葉杖や包帯や眼帯は思いのほか日常で
カジュアルだ。日々を傾斜させるのはなかなかな。
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