ウォン・カーウァイ、肌が合う。
でも観ろと云われて観ない。腰が重いんだ。
少し離れたところから小石を投げてじりじりと
距離を詰めていく。涼しい顔で機が熟すのを
待って、フェイ・ウォンのように気がない素振り。
タダ動画で知った風な顔をしてやろうかと。
それは騎士道に悖るよな。
'chungking express'
ディスプレイはまるで美しい水槽だ。
ネイビーの熱帯魚は挙動がいちいちおかしくて
オレはもうたまらない。あのつっけんどん。
日がな眺めていたい。話しかけたりしながら。
「まるでべつの生き物のように
強がった頬骨がとても素敵だ」
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