そうだった。オリはソウルの申し子だった。
レココレ誌で『ソウル/ファンクの名曲ベスト100』を
やってて。まあ正直終わってるジャンルじゃねえか。
「ああソウルっていいよね」と打ち解けられる友人は
過去十年でもふたりぐらい。このオリも四十年近く
かかって辿り着いた深淵だ。おいそれとは薦めねえが。
マーヴィン・ゲイの'I Want You'は65位だった。
リオン・ウェアが歌ってりゃぶっちぎりだったのに。
でも制作途中で楽曲とバックトラックのすべてをゲイに
明け渡したリオンの、この歌の完パケはこの世に存在
せず、直後に吹き込まれたアルバム'Musical Massage'は
配慮ゼロの、湿度120%のヌメヌメしたセックス音楽と
なった。この経緯、何度書いたか。何度でも書いたるわ。
この。
「ソウルミュージックはセックスのリズムだ」
映画『ザ・コミットメンツ』のジミーの金科玉条を
待つまでもなく、この2枚のアルバムは夜の営みの。
陽と陰、ちがうか、陰と湿を司る。これがなくちゃあ。
完パケがないと書いたが、Youtubeにピアノの弾き語りで
紡がれた'I Want You'の静謐なリオンバージョンがあった。
→リオン近影、あいかわらずベトベトだ声。←
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