はじめは脳が蕩けるくらいの、高揚と
やがて訪れるダウナーな酩酊が
あったのに、人間のからだは知るほどに
鈍感になっていく。失うつらさにも
与えられるよろこびにも。耐性、ってやつ。
現時点で僕がもっとも抗いがたいもの。
山梨県北杜市の増富温泉だ。ラジウムだとか
ホルミシスがどうの、マッヘがどうしたと
小難しいが、昨年の４月から１、２、３、４回も。
イージーな道のりではない。結局それが真実だ。
これと馴れ合うようになってしまったら
僕にはもうさすらうあてがない。
でもきょうも酷く効いた。無慈悲なくらい。
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