THE CAN'T-STAND-UP MOVIE No.1。
だからオレはやなんだよ、映画ごときで
丸一日はおろか、二日も三日も棒に振るの。
『ディア・ハンター』とか。ええ女は。
またも出んよ。メリル・ストリープには泣きながら
謝るよ。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
でもなクリストファー・ウォーケン。
妖精でしょう?彼。いないじゃんこんな、向こう側が
透けて見える人間。もしくは石像か氷の彫像、みたいな。
ニックなんてはなから実在しない、空想の人物だろう?
そう思い込むことで、この作品の、コメカミや頚や腰に来る
絶対荷重を少しでも軽くしたいんだ。そうそうこの作品は。
ジョン・カザールの遺作だ。
「1978年の映画『ディア・ハンター』の制作が始まっていた時には彼は既に癌の診断を受けていた。病気を知らされた制作者のユニバーサル・スタジオは彼の出演に難色を示したが、監督のマイケル・チミノや共演のロバート・デ・ニーロ、そしてこの作品で知り合い婚約したメリル・ストリープらの尽力により映画の制作は続行された。映画の制作終了後、封切りを待つ事なく骨腫瘍により42歳で死去した」
デ・ニーロもチミノも、彼を降ろすなら自分も降りると。
いい話だいい話だいい話だ。いい話だけど鉛のように重い。
残りの人生で、あと何回この映画を観るかな。
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