So sad,so sad,so sad
だって 人の心覗けない
今あなたを塗りつぶしてるか…
激しく愛したあと午後の引き潮とともに
白く うつろになる
チックタクと時は過ぎてゆく
そんなふうに髪を撫でないで
肩にかかる指先 そのつめの形にさえ
私 死にたくなる
いつもうれしい分だけ あとから哀しみが来る
どんなに 燃えて求めても
決してひとつにはなれないの
もっとつらく かなしくさせてね
私だけにくれる痛みなら…
静かなささやきすら 砂漠の竜巻になり
遥か連れ去られる
ちょっとさめたふりをするくせは
傷つくのを うまくさけるため
悪い手管の罪は 情熱奪われる罰
だけど 今度はいや
今度はいや
So sad, so sad, so sad...
松任谷由実 『罪と罰』
青天の霹靂のように現れ、好事家たちの盲愛ソウルを
普遍的レベルにまで高めたのがユーミンならば、
夜な夜な首都高に轟く、男と女の口説き口説かれ音楽=
シティポップス、にまで堕落させたのもユーミンだ。
これのいっこ前、まだ荒井由実だった時点でのユーミンは
恐ろしく研ぎ澄まされたソウルシンガー、個人的にはね。
結婚して何にブーストがかかったのか、よくよく衆を
惑わす。もはやソウルでもなんでもない。この破壊力。
「結局ねー、男と女は傷のつけ合いなめ合い
ふさぎ合いなんですよー、かなしいかなー」
と、架空のFMから彼女の高笑いがきこえてくるよう。
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