マボロシという名前の馬 | キャプテンニッポンのソウル温泉

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ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

きょうはマボロシ。暖簾をくぐると
いつものスパイスの薫りより先に。


「あの…CDが出てきたんです」ナンデスカー???


だいたいこの店のBGMは十中八九わからない。
べつに奇をてらったもんじゃない。なんとはなしに
耳に寄り添う、60~70年代の米国音楽なんですか。
オレはそこらはグラム・パーソンズどまり、だ。
せいぜいジェームス・テーラーは辛うじて、ぐらい。


「この前…書いてらしたアメリカの…『名前のない馬』…」



うわ。足ついてたか。割れてたか面。


かけてくれた。うん。でもそんな匂いはしていた。
穏やかで真摯な人柄と。バックパッカーの反骨。
ただ真面目で努力家なだけではたどり着かない味だ。



チキン大辛、大盛、ピクルス2本。旅人の。


孤高が薫る。荒野を吹く渇いた風みたいな。美味の
さらに向こう側。ずっとずっと奥。神聖な間抜けもの。


『路上』のディーン・モリアーティの味がする。









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