ぬるいシャワー 出したままで
シュールな想像を ちらちらり
ぼんやりと腕をなでては
くらくら眩暈のモーツァルト
たどって来てよ バスタブの情事
甘い記憶とワルツ ワルツ
たっぷり のぼせていいですか?
うっとり 余韻よ しゃべり出せ
照らしていてよ 浮かぶ満ちる月よ
夜が明けてしまわないように
君と闇とを 網渡りする
セツナイくらい 続く
一十三十一 『バスルームから撃ち落とせ』
あの夏の懸想。終わりは見えてたけど
根拠なき永遠の予感すらあった、あの暑く
長い季節にぴたりずっと並走するように
シンクロして鳴りやまなかったヒトミトイ。
ああ夏まできっとまばたきひとつくらい、と。
窓を開け放ってフルボリュームで鳴らすと
やっぱりあの夏の匂いがしてくる。ぱりぱりの
綿のブラウスの匂い。入道雲が映るくらい
妖しく光る膚の罪深い匂い。くっそ捨てられない。
どこまでもどこまでもどこまでも分かちがたい。
ビーチボーイズと並ぶ永遠のグレーテストヒッツ。
東アジア選手権的な謎ファッションセンスだけ。
あと10年待つから何とかならねえか。
トイジョイ。
Android携帯からの投稿