過ぎていった時が まるで
永遠につづく土曜日の夜ならば
きょうは何曜日なんだろう?
過ぎていった時は 錬金術をつかう
良くも悪くもつかう
俺のシッポにまた火がついた
ザ・ブルーハーツ 『年をとろう』
なんだかよくわからないが、帯に「泣ける本!」と
でかでかと書いてある本を読んでやがる若造が
いやがって。休憩時間。お前、泣いてねえじゃんか。
「いやこれ、きのう本屋で『セックス』って本と
迷って、適当に買ったんす」恐ろしいよこの生き物が。
なあ。オレが鉄板、泣ける本を教えてやろうか、お前。
矢沢永吉の『成りあがり』。永ちゃん知ってるな。
「名前だけは」…大人になるとはじつに気まずいもんで
気まずさを適当な嘘で呑みくだす日々。それが大人。
ジ・大人だと、近年益々確信するに至ったわけなんだが。
セーフ。オレは若造でない歓びを。ひさびさの
圧勝のカタルシスを噛みしめた。ああ大人げないが。
大人げないのも、また大人であると云うことだよ。
ああよかったよかった(´∀｀)大人でよかったなオレ。
ボーイ、泣ける本で泣く感傷で飯は喰えぬよボーイ。
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