平成版『アイドルを探せ』。
平成ときけば新しいような気も。
でもとっくに絶版で、巻末に
一九九六、とあるので軽く大昔だ。
新しもん好きの、吉田まゆみでも
携帯電話もまだほとんど描かれてない。
チカはあいかわらず優柔不断で
スキだらけで、読んでてああイラつくし。
だけどショートカットがとびきり
似合ってて、唇がほどほどファットで
着ている着せられてるものも
きれいに弧を描いてゴールネットに。
突き刺さる、ひさびさのあの感じ。
小学生の頃、姉貴の部屋に忍びこんでは読み耽り
中学入ってからは彼女の部屋でも読み耽り。
四半世紀ぶりぐらいの、『アイドル』は
面白くもつまんなくもなかった。
それが逆に、ああオレまだこんな陳腐な世界観を
ずるずると引きずりながら、いやいや社会を
さまよってるんだ、と気づいて。それが無性にね。
照れくさい感じ?
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