夏の苗場の、気怠い午後が
寒い寒い黎明にぶり返す。あれから
もう100日も?まだ100日しか、か。
乗り遅れまいと
急ぎすぎた僕は
もう止まらない
レールの上
藍色した嘘の煙を
はきながら
僕は君を
愛しているんだ
目がつぶれ
耳も聞こえなくなって
それに手まで縛られても
小坂忠『機関車』
あの日のオレ、熱に浮かれへらへらと。
うそがほんとに変わると信じてた。苗場だけじゃ。
中華街や、東名のサービスエリア。町田の暗い。
袋小路や、川崎線のエスケープゾーンにすら
能天気な馬鹿はいて。顔も見たくもないが、避けては
通れずどこまでもつきまとう。来ないでくれないか。
もう何処へも行けない。さりとて止まれず。
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