ソウル山下達郎 | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!


満月が僕の姿を 公園の
円卓の大理石にくっきり写し出し
僕は月と僕等の 三つの関係の
謎かけ言葉を考えて立っていた

愛してるよ 君だけを
愛してるよ 君だけを

君は僕の作った歌を口ずさんで
ピンクのチョークを上手に踊らせて
何十本もすりへらし 汗もふかずに
僕の影をすっかりぬりつぶした



山下達郎 『ピンク・シャドウ』


オレのなかで山下達郎は、ある時期までは
狂気すら感じられるソウルの人。それ以降はその
狂気を巧みに、コマーシャリズムへとシフトさせた
ポピュラーの人。それをセルアウトと云えんのか。


ちょっと憚られるよな(笑)だって売れなかった
認められなかった怨念が、服着て髪のばして。

まだいっぱいいっぱいだったハイトーンをさ
絞りだすように歌ってたんだもの。誰が責められ
ましょかって。それにこの方は…面相がその…


それと関係あるか、わからないけれど異性への
情念は凄まじい。歌に関しちゃ。イケないことが好き。
もっと云や、人のものが大好き。や、歌に関しちゃ。


ブレッド&バターのオリジナルは、血の通った
ちょっとすかした感じのハーモニーだったが。

達郎のこのカバーは、猛り狂うスタッカートに
彩られ、男のどす黒い情念がブスブスと煙をあげる。
そう。これがソウル。シュールで洒落た歌詞だってさ
血生臭い犯行現場を思わせるじゃん超確信犯的なさ。


その煙は絶えることなく、上へ上へと昇りつめ。
結果生き神となった。誰が責められましょか。








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