まるで寄りつかない。酷薄な九月の
女神とシンクロするように。ねえ。
完璧に気配を殺し、影すら映さない。
ご機嫌麗しき日々もおんみずらやって来ては
くれない。渋々寛大なる、のポーズ崩さず。
ギアが噛み合わない日は永遠にどこまでも。
神の怒りにふれたよう。岩戸の隙間におかくれ
消えっぱなし。音信も懇願もひたすら叶わぬ。
そんなやり方はちょっと。籠の中のお前は
一体いついつ出やるのか。夜明けの晩に誰と誰が
スリップして大怪我しちまったのか。鍋鍋底抜け。
うしろの正面は、オレだよオレ。
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