月も太陽もただの星々さ、世界を照らせ
オレも照らせ、あまねく照らしてくれ。
キャサリン・ロス。
『明日に向かって撃て』のワンシーン。
「未来の馬」に乗るエッタとブッチ。エッタは
サンダンスの恋人だが、最後までどちらが好きなのか
わからなかった。今もわからない。エッタ、エッタ。
だからオレは 太陽に物申してやった
お前のやり方はどうも なっちゃねえよと
寝てないで 照りやがれと 言ってやった
雨粒が頭を叩きつづける 土砂降りやまず
でもそのうちさ しあわせのほうから
オレのご機嫌を伺いにやって来るさ
B.J.Thomas 『雨にぬれても』
こっちは先住民の恋人たちの逃避行を描いた
『夕陽に向かって走れ』。配給会社の怠慢さには
呆れてものも云えないが、こっちのロスもいい。
結局、キャサリン・ロスは誰のものでもない。
オレのものでなくてもいいから、誰のものにもさ
なって欲しくない。オレには時々、自転車で遠乗りに
連れ出されてくれたら、それでいいよ。エッタ。
そう男は全員、ブッチ・キャシディだ。
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