それでも腹はへる肉欲に果てたあとは。素麺と焼きしいたけ。この前、熊本土産でにんにく醤油をもらったので、網焼したしいたけをつけてみる。さっき昼間の情事を巻き戻すような。薫りと食感。素麺はこれに出逢って、これ以外の選択肢は消滅した。島の光。瀬戸内の、風光明媚が跳ねる跳ねる。おくちのなかで。光のスピードで。二〇十二年の夏は、欲望に血塗られた夏だった。今際の際できっと思い出しニヤリほくそ笑む。Android携帯からの投稿