渋さ知らズ、ってオレのこと?
年相応の分別も、大人の男の苦み走った
伏せ目がちな視線も、天から降っては来なかった。
それはオレの、湯と音にまみれた放蕩のせいだ。
きっと。子供の頃はわりと勉強もできて
母貴美子の悦ぶツボを押さえた、いけすかないが
いい子だった。それが何でも欲しがるオトナに。
自分で云うのも何ですが、陰影がまるでない。
オトナの事情もない。押し殺す美学?影も形もない。
反省したいがどこからどこまで省みればいいのか。
きっかけすら見当たらない。まあまあまあ。
イージーリビンな人生も悪くはなかった。あとひとつか
ふたつタスクを成し遂げれば、オレの人生もPK戦を制して
辛勝だったぜ、と笑って死ねる。でも次はもっと重厚な。
そうだ。一回休んで。次に生まれ変わったら
偉大なる女を誇り高く生きたい。神様。
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