ファム・ファタール | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

ゆうべロビーのソファで出会い
愛し合った紳士は 朝焼け前に姿を消した
東側のタバコの吸いがら
電話のわきのメモはイスラエルの文字
さっきお昼のカフェで話し
ろう下で見たレディは
かつらの色がガラリとちがう
こっそり開くパフにしこんだアンテナ
口紅から発信機の音
彼らの写真は新聞を飾る
蜂の巣になり広場に死す

堅いニュースはすぐに忘れて
ゴシップだけが残る
回転ドアを少しまわせば
外の空気が流れ込むけどあわてて
とめに来るよ 制服着たボーイが
世界のあちこち目には映らない
激しい河がうず巻いてる
ここは置き去りの時のないホテル
20世紀を楽しむ場所
ひげを抜かれたお客はみんな
けっしてここを出てはいけない
けっして
出てはいけない 出てはいけない
出てはいけない 出ては




松任谷由実 『時のないホテル』


そうか。オレがジャック・ニコルソンに
憧れつづけるのも、チャイナタウンにあの街の
虜のように通いつめるのも。そう云うことか。





femme fatale──運命の女、ってのはさ
いるものさ。だってもう四半世紀以上も長く
彼女を想っているもの。そろそろ出逢ったって
いい。オレはけして想うのはやめはしないよ。




そろそろ落ちてきてくれていい。









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