去年の独立記念日、仕事中に
右足に隕石が墜ちてきて、ああ足ないかも
と諦めたが、あった。でも縁日の水風船みたく
深紫にふくれあがって、この世のものとも。
全治１ヶ月の診断。でも何故だか徳記の
鶏手羽の伊府麺が食べたかった。翌日ブヨブヨした
足を引きずって中華街へ。容赦ない陽射し。少し早く
着いたので何十年ぶりかにマリンタワーに登った。
真夏に冬限定の伊府麺があるはずもなく
約束通り徳記のオバチャンになじられ、強制的に
涼麺を二種類喰わされ。醤油とごまだれ。う・めえ(-_-;)
ほぼケンケン歩きの哀れな馬鹿に太陽と徳記は容赦ない。
帰り道。クルマを停めた港の見える丘公園で
ミネラルウォーターを飲み干した。何かに命じられた
気がして、何故だか外人墓地へとつづく谷戸坂の急斜面を
ダッシュしてみた。視界が黄色く歪んで地面に流れ出た。
赤い靴の呪いだ。アンデルセンのほう。
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