アツ湯の爆発力も捨てがたい。浸かるうちに
視界が白く炸裂し、体内に小宇宙を誕生せしめる。
那須の名湯、鹿の湯の
最高温浴槽は48℃だ。相当に手荒い。でも
しずしずと身を沈めると、ヌシのような爺さんが
「３分だよ」と云って砂時計を勝手に。
48℃に３分は永遠に等しい。
瞼のうらに宇宙創世からの歴史が物凄い
スピードで。あ、太陽生まれたー星いま死んだー
地球温暖化ー。おい動いてる?砂。爺さん(#＠益＠)q
「出てよおし」動けねえよ。
出るときが一番辛いんだよ。転がり出る。波打ち際の
魚みたくゴロゴロびったん。見世物かよオーディエンス。
「よおし毒気出た」爺さん。
おい爺さん。結局、オレが服着るまでのあいだ
アンタ、ビタ一文さ浸かってねえけど48℃(-ω-)
アンタ、そこで何やってんだ?爺さん爺さん(Ｔ∀Ｔ)
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