もう8年くらい前かな。
師の勧めで宮城県鳴子温泉を訪れた際に
敬愛する郡司勇氏の本で見て、憧れていた湯へ。
東鳴子・馬場温泉。
旅館で入湯料を払って、通されたさきはフツーの
内湯。湯は真っ黒でぬるぬるのモール泉でいいんだけど。
あの…掘っ立て小屋みたいな、あの本に出てた馬場温泉って?
「ああ。それなら母屋の
ほうでお爺ちゃんに声をかけてみて」???あった。
どこからともなく湯じいじ登場。
「ああ。お好きなんですね」細めた眼が語る。
「マニアだね。さあウチの自慢の湯、きいてみてよ」
黙って湯へいざなう。母屋の庭先。ただの家風呂。
熱。
な!!!ポンプ直?
夥しい気泡。カラダを沈めると全身を細かい泡が。
いや、だってアナタ、気泡ってのは微妙かつ繊細なもの。
ある一定以上の温度下では
湧きあがった瞬間から気化するってもんでしょう。
30℃台のぬる湯ならまだしも。44~45℃はあるはず。
もはや表現不能(-_-;)
浴後、爺さんが「母屋で話しましょう。昼飯でも」
と云って、ラーメンの出前をとってくれた。べつにうまくも
ないソレを啜りながら。
コレは驚きです。どうして
こんなことが?「松田先生も郡司先生も同じことを。
だがわたしどももわからんのです」そう云って笑った。
どうもお邪魔しました。
きつねにつままれたような気分で母屋を出ようと。
「ちょっと待ってください」にこやかにラーメン代を徴収(笑)
追憶と驚愕の『東鳴子サミット』。爺さん元気かな。
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