Sorry, I saw H standing | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

ストーンズって意外と
泣けるんだ。『テル・ミー』とか『ルビー・
チューズデー』。『アズ・ティアーズ・ゴー・バイ』
うん。まさしく。まさに「愚か者の涙」って感じだよ。

ひきかえビートルズはさ
知的冒険が過ぎて、ちょっと出来杉くんなとこが
いまいち泣けねえ。実際、切なさ説得力に欠けるし。
そら色々と切なさもおありだったでしょうが。


そんな切なさ、隠しきれない
想いはカヴァーに滲ませた。アーサー・
アレキサンダーの『アンナ』。別れ話に不貞腐れ
強がってみせる。ドネイズの『デヴィル・イン・ハー・
ハート』。小悪魔女を前に、畏れ狼狽する。バカラックの
『ベイビー・イッツ・ユー』での捨て身の求愛っぷり。

そこらへんは他人様の
フンドシに託した。そこんとこも男子のカルマ。
自分のペンをさ、汚してないぶん全身全霊で汚れに
行く。歌はむせび泣く。楽器がうち震える。



アンナ 最後にもうひとつ
その指輪を返したら オマエはもう自由だ
ヤツと行けよ ヤツのもとへ行けばいい





狂おしいなコレ。イントロの
ジョージのギターはこぼれ落ちる涙。リンゴの
ハイハットはすすりあげる洟だろ?ポールがベースで
刻むのは、スローモーションのように去っていく彼女の
足音だ。リヴァプールの石畳をゆっくり遠ざかる足音。


軽々オリジナル越え。ごめんねアーサー。





Android携帯からの投稿