『蛍の光』はスコットランド民謡だ。
日本では卒業式の定番、だが
欧米では新年や結婚披露宴、誕生会なんか
でも歌われるらしい。節目のテーマソングか。
ザ・バンドの1972年の
ニューイヤー・イヴ・コンサートの
実況録音盤で、オルガン奏者のガース・
ハドソンが、'Genetic Method'での狂った
ような即興演奏から一転、この曲を奏でる。
新年を告げるメロディに観衆が
沸く。ああ、これ『蛍の光』って日本の
歌じゃないんだ。と。スコットランドか。
ああなるほど。アメリカの
カントリーや労働歌なんかの起源となったのは
19世紀にアイルランドやスコットランドで起こった
ジャガイモの疫病による飢饉で、大量に流れ着いた
移民たちが持ち込んだケルト民謡であったか。と。
『線路は続くよどこまでも』、とか。
そうかそうか。消極的移民の
魂、とか遺伝子なわけだ。'Eileen'や
'Fairytale Of New York'と云う聖歌の大合唱が
期せずして、あの大陸に巻き起こるのは。
一瞬でミッシングリンクが
繋がった。ネットもない時代。勘と想像力。
それだけが頼りだった学生時代。結構
冴えてた。オレ。概ね正解。
今はネットだけが頼り(笑)
'Auld Lang Syne'はスコットランド語で
'Old Long Since'の意味。らしい。歌詞の
大意は概ねこんな感じ。らしい。
旧友は忘れ去るもの
古き昔も 心から消え果てるものなのか
友よ 古き昔のために 親愛の
この一杯を飲み干そうではないか
互いに杯を手にし 今まさに古き昔のため
親愛のこの一杯を飲まんとする
ふたりは丘を駈け 可憐な雛菊を折った
だが時は去り 我らはよろめくばかりの
距離を隔て 彷徨っていた
ふたりは 日がな瀬に遊んだものだ
だが時は去り 二人を隔てた荒海は広かった
いまここに 我が親友の手がある
いまここに 我らは手をとる いま我らは
親愛のこの一杯を飲み干すのだ 古き昔のために
へえ。なんか長渕的な(笑)
そ、そうか。長渕もまたフォークロアの
普遍を射抜いてるってことか( ̄□ ̄;)!!
うん。勘と想像力だけを
羅針盤に、友人とああでもない
こうでもないと海図を広げ、航路を探った
あの頃のオレは、オレたちは頼もしい。
まだ見ぬ海の向こうを夢見た
ローリング・ストーンズやビートルズ
はっぴいえんどやキャロルだってきっと
こんな感じだった。2011年が行くよ。
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