ヒーロー | キャプテンニッポンのソウル温泉

キャプテンニッポンのソウル温泉

ウォンチュー,スリー,フォー,ファイブ,セックス,ヘブン!

憧れのヒーローをひとり挙げろ
と言われたら、迷うことなくこの人…


グラム・パーソンズ。
カントリー歌手というスクエアな肩書は
およそ似つかわしくない。

越境者。ロックンローラーでもあり
アレサやジェームズ・カーのソウルを
歌う、『ソウルシンガー』でもある。

大富豪の御曹司でありながら
人の道を踏み外したジャンキーで
それでいて、哀願するような瞳で
美しいバラードを切々と歌い上げる
まさに神の遣わされた歌い手でもある。

わけても神々しいほどの美しさなのは


エミルー・ハリスとのデュエット。
エミルーの天使のようなハイトーンと
堕天使グラムの身を切るような歌声が
摩擦を起こすがごときハーモニーを紡ぎ
陶酔の境地まで昇りつめていく様は
この世のものか、とさえ。

彼も26歳で逝った。オーバードーズ。
オーティスも、ジミヘンも、ジャニスも
ブライアン・ジョーンズも皆26歳で。

彼らを悼んで風呂の下足札はいつも
26番。ふ・ろ?それもある(笑)


ストーンズのふたりが彼に贈った

′Wild Horses′

命が尽きたら あの世で一緒に暮らそう
ふたりで野生の馬に 跨がろう
いつか乗れなかった あの馬にさ

グラムのもストーンズのも
どちらのバージョンも儚くも美しい。



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