七夕というと、笹の枝に短冊に願い事を書いてぶら下げた遠い昔のことを思い出す。
「なぜ願いことをするのだろうと?」と調べてみたら、江戸時代ごろから織姫が女子の手習いである織物に長けていたことにあやかり、「習い事が上達しますように」と願をかける女子のお祭りであったようだ。
日本の古来からの季節行事なのに、いつの間にか、本来の趣旨からかけ離れ、形骸化した風習が多くなってしまったことに、寂しさと伝統を継承できていない申し訳なさを感じる。
七夕は、棚機(たなばた)とも書き、織姫と彦星の年に一度の出会いの日。
その伝説とは…
天帝の娘であった織姫は、機織の得意なしっかり者。牛追いの彦星は織姫に恋をし、やっとのことで父である天帝に二人の仲を認めてもらう。夫婦になった二人は毎日が楽しくてしょうがなく、ついつい怠惰な毎日を過ごしてしまう。怒った天帝は二人の間に天の川を流してしまい、引き裂かれた二人は、年に一度、七夕の夜だけ会うことを許されるようになった。というお話
今夜、東北では、家族や恋人を失った者たちが、いったいどれほど大きな悲しみを胸に、天の川を見上げているのだろうか…。
被災地で活躍した自衛官の家族は、行方不明者を含め約460名が津波によって、家族の元から引き裂かれた。
沖縄では墜落した空自戦闘機パイロットが未だ見つからずに、冷たい海のどこかで助けを求めている。残された家族の「せめて無事で、もう一目会いたい」という切なる想いは、年に一度逢瀬できる、彦星や織姫の比ではないだろう…。
七月七日は、家族と普段通り過ごせる喜び、愛しい人と当たり前に語り合える喜び、自分の周りにいる人に心から感謝をする一日にしてみてはいかがでしょうか。
短冊に願いを込めて書きます。
「せめて今夜は、親を亡くした子供たちが夢の中で、お父さんやお母さんと会えますように。」
「なぜ願いことをするのだろうと?」と調べてみたら、江戸時代ごろから織姫が女子の手習いである織物に長けていたことにあやかり、「習い事が上達しますように」と願をかける女子のお祭りであったようだ。
日本の古来からの季節行事なのに、いつの間にか、本来の趣旨からかけ離れ、形骸化した風習が多くなってしまったことに、寂しさと伝統を継承できていない申し訳なさを感じる。
七夕は、棚機(たなばた)とも書き、織姫と彦星の年に一度の出会いの日。
その伝説とは…
天帝の娘であった織姫は、機織の得意なしっかり者。牛追いの彦星は織姫に恋をし、やっとのことで父である天帝に二人の仲を認めてもらう。夫婦になった二人は毎日が楽しくてしょうがなく、ついつい怠惰な毎日を過ごしてしまう。怒った天帝は二人の間に天の川を流してしまい、引き裂かれた二人は、年に一度、七夕の夜だけ会うことを許されるようになった。というお話
今夜、東北では、家族や恋人を失った者たちが、いったいどれほど大きな悲しみを胸に、天の川を見上げているのだろうか…。
被災地で活躍した自衛官の家族は、行方不明者を含め約460名が津波によって、家族の元から引き裂かれた。
沖縄では墜落した空自戦闘機パイロットが未だ見つからずに、冷たい海のどこかで助けを求めている。残された家族の「せめて無事で、もう一目会いたい」という切なる想いは、年に一度逢瀬できる、彦星や織姫の比ではないだろう…。
七月七日は、家族と普段通り過ごせる喜び、愛しい人と当たり前に語り合える喜び、自分の周りにいる人に心から感謝をする一日にしてみてはいかがでしょうか。
短冊に願いを込めて書きます。
「せめて今夜は、親を亡くした子供たちが夢の中で、お父さんやお母さんと会えますように。」