本日、小川防衛副大臣が、馬毛島への自衛隊施設の建設やFCLP代替施設について、西之表市長等への説明のため、鹿児島に出張している。
地元自治体は、民主党の根回し不足と手段・手順を考えない稚拙な政治手法に、完全に拒絶しており、このままでは普天間と同様の結末にしかならないだろうことが容易に想像される。
FCLPというのは、米空母艦載機離発着訓練の略。
元々、厚木基地に所在していた米海軍が、岩国に再編されるため、それに伴い硫黄島で行っていた離発着訓練の移転先を2009年までに探さねばならなかったものだ。
しかし、現下の状況で、新たな米軍基地を作るということは許容されない。そこで、自衛隊の施設を作り、南西諸島の防衛拠点として、また災害派遣基地として活用すると共に、FCLPに関しても使用させてほしいというのが防衛省の考えである。
私は個人的に、悪いことばかりではないと考えている。
何故ならば、
①鹿児島から沖縄までの600㎞の離島地帯には、自衛隊の部隊が存在せず、まさに軍事的空白地帯を生み出している。飛行場を伴う自衛隊施設を設置できれば、同時にレーダーや湾港等も整備し、薩南諸島の防衛拠点となりえるし、また離島であることから飛行場の外れに、陸上部隊の着上陸作戦を行うための訓練場を作ることもできるからだ。
②前回の奄美での豪雨災害時の災害派遣でもそうであったが、ヘリで駆けつけるのに鹿児島からよりも沖縄からの方が近いという状況を実際に体験しており、災害対策のためにも薩南諸島の一部に拠点を設けることは、災害時の離島民の生命の確保に直結する。
③現地に自衛隊施設を置くことになれば、常時100人程度の自衛官が常駐することになることが予想される。これは地域にとっての災害防災能力の向上につながるし、何より地域経済の活性化にも貢献できるはずだ。
問題はFCLPの受け入れを前提としていることである。
何の説明もなきまま、米国で開催された2+2会議の共同声明文に、堂々と「馬毛島」の名前が載せられた。このような地元軽視の進め方があって良いものだろうか?地元住民が頑なになるのはもっともだ。
民主党の鹿児島選出の議員(川内博史氏)が反対の旗を振っていることも大問題である。まずは与党内で議論し、意見の一致見るのが当たり前の手順であろう。
今回の小川副大臣の鹿児島出張は徒労に終わるだろう。
政治というのは、人の気持ちを大切にしながら、順序をたがえずに礼節を重んじ、忍耐強く説得や説明をしなければ成るものではない。
もし普天間や馬毛島が、仮免許の民主党に現実的政策の進め方を教えるためコストだとすれば、それはあまりにも大きな代償である。
地元自治体は、民主党の根回し不足と手段・手順を考えない稚拙な政治手法に、完全に拒絶しており、このままでは普天間と同様の結末にしかならないだろうことが容易に想像される。
FCLPというのは、米空母艦載機離発着訓練の略。
元々、厚木基地に所在していた米海軍が、岩国に再編されるため、それに伴い硫黄島で行っていた離発着訓練の移転先を2009年までに探さねばならなかったものだ。
しかし、現下の状況で、新たな米軍基地を作るということは許容されない。そこで、自衛隊の施設を作り、南西諸島の防衛拠点として、また災害派遣基地として活用すると共に、FCLPに関しても使用させてほしいというのが防衛省の考えである。
私は個人的に、悪いことばかりではないと考えている。
何故ならば、
①鹿児島から沖縄までの600㎞の離島地帯には、自衛隊の部隊が存在せず、まさに軍事的空白地帯を生み出している。飛行場を伴う自衛隊施設を設置できれば、同時にレーダーや湾港等も整備し、薩南諸島の防衛拠点となりえるし、また離島であることから飛行場の外れに、陸上部隊の着上陸作戦を行うための訓練場を作ることもできるからだ。
②前回の奄美での豪雨災害時の災害派遣でもそうであったが、ヘリで駆けつけるのに鹿児島からよりも沖縄からの方が近いという状況を実際に体験しており、災害対策のためにも薩南諸島の一部に拠点を設けることは、災害時の離島民の生命の確保に直結する。
③現地に自衛隊施設を置くことになれば、常時100人程度の自衛官が常駐することになることが予想される。これは地域にとっての災害防災能力の向上につながるし、何より地域経済の活性化にも貢献できるはずだ。
問題はFCLPの受け入れを前提としていることである。
何の説明もなきまま、米国で開催された2+2会議の共同声明文に、堂々と「馬毛島」の名前が載せられた。このような地元軽視の進め方があって良いものだろうか?地元住民が頑なになるのはもっともだ。
民主党の鹿児島選出の議員(川内博史氏)が反対の旗を振っていることも大問題である。まずは与党内で議論し、意見の一致見るのが当たり前の手順であろう。
今回の小川副大臣の鹿児島出張は徒労に終わるだろう。
政治というのは、人の気持ちを大切にしながら、順序をたがえずに礼節を重んじ、忍耐強く説得や説明をしなければ成るものではない。
もし普天間や馬毛島が、仮免許の民主党に現実的政策の進め方を教えるためコストだとすれば、それはあまりにも大きな代償である。