枝野幸男官房長官は11日午後の記者会見で、東日本大震災発生直後、原子力災害対策本部(本部長・菅直人首相)の会合など、東京電力福島第1原発事故の対応をめぐり開催された会議の議事録がほとんど作成されていないことを明らかにした。
政府は今月中旬にも原発事故調査委員会を発足させるが、枝野氏は議事録がない部分については「多分、記憶に基づく証言などを求められることになる」と述べた。政府内の議論の模様を示す資料がないことで、検証作業に支障を来すのは避けられない。(産経MSN引用)


私は、4/12の内閣委員会において枝野官房長官に対し「後から検証ができるように、対策本部では記録がとってあるのか」と質問をしました。

その答弁は以下の通り。

御指摘いただいたように、どういう段階で何がなされていたのかということについては、これは当然事後的な検証が必要だと思っておりますし、そういったことについては、しっかりと把握している部分については整理をする必要があるというふうに、ですから、まさに何時何分に何をそこで決めたとか、そういったことがあれば、それについてはしっかりとテークノートできているはずですので、それは整理をして将来検証の用に供する必要はあるというふうには思っています。(議事録からそのまま抜粋)

全くの虚偽答弁です。

結果として、対策本部棟で記録はとられていなかった。(もしかしたら、事務方がとっているかもしれないけれども、政府としてはそれを出す気はない?)

政府は来週中にも、事故調査委員会を設置する予定らしいですが、記憶に頼りいったいどこまで事実の検証ができるのか…。また、「言った」「言ってない」と責任転化が繰り返されるのでしょうか?

今後の事故再発防止のためにも、事故の原因(政府の対応も含め)は、徹底的に洗い出さねば、それに注目している世界各国から、今度こそ本当に「信用」を失墜します。

記憶が鮮明なうちに、関係者からしっかりと事情聴取をし、再発防止を期すためには時間が勝負!

そんなときに「国会を会期通り閉鎖する」主張をする菅政権は一体何を考えているのでしょうか…。

未曾有の国内に当たっている今日、国会を閉鎖している時間などないはずです。