一月程前のこと、松下政経塾の後輩である北川晋一さんから電話をいただき、
「ロボット工学の研究をしている凄い人がいるから、是非会って欲しい」
と言われたので、本日は滋賀県に参りました。

その方とは、立命館大学チェアプロフェッサーの金岡克弥博士です。
髭ヅラにウェーブのかかった長髪姿で、いかにもサイエンティストといった風貌の若い方だったので、「一体どんな人だろう」と興味津々でした。

工学系の博士というと、細かい専門的部分にこだわりを持って開発する「技術者タイプ」が多いのですが、金岡博士は、明確な人間観とロボット工学と日本の産業界の未来に対し、強い理念をもった「正真正銘の科学者」でした。

金岡博士は、

「現在のロボット工学の方向性は、人に変わって雑務をするお掃除ロボットや、あるいは介護ロボットのようなものがもてはやされるが、雑務や労働をロボットにやらせて人間は遊んでいるというのが、求めるべき未来だろうか?それは本来人間から奪ってはいけない領域で、本来は、ロボットに何を求めるかというニーズを創造することが求められている。それに、日本のロボット技術が世界一であるのは、これまでの先人たちの努力の賜物であって、今我々世代があらん限りの努力をして、世界を大きく引き離すような革命的技術革新を成し遂げなければならない。次の世紀の日本の産業を牽引するのは、ロボット産業だ!」

と訴えて下さいました。

その具体的ヴィジョンはというと、
「人間が乗り込んで、人の細かい動きを信号として読み取り、自由自在に操れる二足歩行型ロボットの作成。」

それって・・・

モビルスーツの原型じゃん!えっ

驚くことに、これはもう構想の段階ではなく、技術的には問題部分はすべてクリアーされており、後は予算さえ付けば、数年後に実現できるレベルにまで達しているようです。

しかし、日本の産業界は、短期的に成果の出る事業にしか投資したがらず、またロボット学会も、そんなロボットに何の意味があるのか?と異端児扱い。今の日本で、モビルスーツを作る方向で研究を進めているのは、金岡教授くらいなようです。

金岡教授は言います。

「あと数年もすれば、自分と同じ構想を考える国が出てくるだろう。このようなものは先に作ったものの勝ちだ。技術がありながら、appleにiPhoneを先行して作られてしまった携帯業界の二の鉄は踏んではならない。二足歩行型モビルスーツこそ、真っ先に日本人の手で作るべきだ」

とても元気がでる話ではないですか?
実現すれば、人類史上初の快挙を日本人が行うことになります。

用途はとても広いのです。運用の仕方で以下のようなニーズに対応できます。

●重たい荷物や高負荷の作業を、難しい操作を必要とする重機を使わずに、乗れば自分の体を動かすように誰でも行える「重作業用ロボット」として。

●地震などの災害時に、重機を入れられないような瓦礫の只中に、一人で入っていって、被災者を救助すれば「災害対応用ロボット」として

●化学物質などに汚染された地域など、人間が直接行くには危険が伴う区域へ行き、作業に当たれば「特殊作業用ロボット」として

また、特殊な細工をすれば水中作業にも使えるだろうし、武装をさせれば軍事・警察用としても、また本物のガンダムのように宇宙空間でも活用できるかもしれません!!

今日は、研究室にてお話を聞きながら、実際にアームの操作をやらせていただきました。
見た目は工場の作業用ロボットみたいですが、その辺はデザインを変えるだけで大した問題ではなく、刮目すべきは、その制御性の凄さにありました。

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スチール空き缶を縦にはさみ、グシャッと潰せるくらいのパワーを見せたかと思えば、スポンジのような柔らかい素材をソフトにソッと挟みこむことも、自分の手を動かすように簡単に操作できてしまいます。

もし、これが全身できて、実際に乗って動かすことが出来たら・・・凄いっ!!

先の見えない日本の産業改革に新たな灯火が見えた気がしました。

これから、国家プロジェクトとして支えていけないか、色々な方にアプローチして行くつもりです。

名づけて
「ガンダム・プロジェクト」

燃え上がれ~燃え上がれ~音譜

燃えてきたぞ~メラメラ

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