某会合に参加したときのこと、ご支援いただいている先輩より、

「今のままの謙虚さを忘れずに成長してほしい」と、ある言葉を賜りました。

それは

孕而不溢(みつれどもあふれず)

原典は中国古典の十三経の一つ「孝経(こうきょう)」のようです。
「孝の道」について孔子と曾子(そうし)が交わした問答を、曾子の門人が記述した古典です。


諸侯章 第三

上に在りて驕らざれば、高くして危ふからず。節を制し、度を謹めば、満つれども溢れず。高くして危ふからざるは、長く貴きを守る所以なり。満ちて溢れざるは、長く富を守る所以なり。富貴其の身を離れず。
然る後、能く其の社稷を保ちて、其の民人を和するは、蓋し諸侯の孝なり。


【訳】
人の上に立っても驕ることがない人は、高い地位に就いても危うさがない。
節度保ち、度を越すことを慎む人は、気品が満ちることがあっても、溢れることはない。
前者は貴品を保ち、後者は富を保つ方法だ。
その上で、国家をあるべき姿に保守し、国民が力を合わせ暮らせるように導くのは、政を担う者の「孝の道」である。



素晴らしい言葉を頂戴しました。

原典では 「満而不溢」 となっているのですが、その先輩は「満」というのは、器にヒタヒタに溜まった状態をいうが、「孕」というのは「ハラム」と読み、まさに女性が子を宿すが如く、内側から次第に充満していく様を表すのだ。だから、「満而不溢」ではなく、「孕而不溢」なんだよ。

とのことでした。恐らくは中国古典を、後世の日本人がアレンジしたものでしょう。しかし、そのままを受入れずに日本風にアレンジする「ジャパナイズ」するのが日本人の美徳!

さっそく、座右の銘に加えることにしました。

孕而不溢(みつれどもあふれず)

かくありたいものです。

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