今朝の産経新聞「正論」欄に、鳥居民氏の「中国の反日では権力闘争も疑え」という記事に、その通りだと感銘を受けました。ビックリマーク

要約すれば

「中国は一枚岩などではなく、中国の最高首脳部も、最近の南西諸島域における軍部の派手なパフォーマンスには手を焼いている」

つまり中国国内での政治と軍部との権力闘争が生起している可能性が高いというのです。

確かに、現在の中国の政治首脳部にとって、最も警戒している脅威は、

軍部が力を持ちすぎて、政治的に統制が効かなくなること。
民主化した市民の、ナショナリズムの高まりによる反日デモを抑えきれなくなること。


市民に対し、対外的な敵愾心を煽ることで国威を発揚しようと、反日教育を徹底したり、軍事力をちらつかせたりしてきた中国ですが、実はそれこそが中国にとっての最大の両刃の剣であることを、彼らは気づいているはず。

そこに気が付いていないのは、実は日本人だけなのではないのでしょうか目

最近の南西諸島の中国海軍の横暴ぶりには目に余るものがあります。しかし、中国の政界がそれを統制しているのではなく、軍人の優遇と国防費の増額を飲ませるための軍部の権力闘争であるとしたら、我が国の対応は定まってきます。

徹底的に毅然とした外交姿勢を貫くと同時に、
「中国政府は、自国の軍部を統制できていないのではないか!?
というメッセージを国際社会にアピールしなければなりません。
特に、中国の海上軍事力の拡大を快く思っていないアジアの親日派の国々に対して、「アジアの安定には、日本の力が頼りになる」という安心感を与える必要があります。


外交は駆け引き、相手の武器に見えているようなものが、実はアキレス腱であったりするもの…。
是非、前原大臣には、大局を見据えた外交姿勢を貫き、日本の国益を護っていただくことをお願いいたします。