毎年、この季節がやってくると憂鬱になります。それは、テレビや新聞に「過去の日本軍が犯した侵略に対するお詫び」的な論調の番組や記事が増えるからです。

戦争は、外交手段の延長です。悪意を持って戦争を巻き起こす国家など存在しません。それぞれが自国の国益を守る為の「正義」を信じているからこそ、戦争に発展するのです。

戦争に良いも悪いもありません。結果としての「戦勝」or「敗戦」しかないのです。

勝った側の正義は、過大に誇張されます。「どうだ、やはり我々の正義こそが正しかったのだ!」と。そして、負けた側の正義は、戦勝国側によってねじ曲げられます。時として思想や歴史までもが歪曲され、敗けた側の正当性を粉砕するのです。



さて、65年前の8月15日に、何があったのか正確に言えますか?

「本日は、太平洋戦争が終戦した日です。」

だと、コメントしていたTVのコメンテーターがいましたが、それは間違いです!!

正確には、「太平洋戦争」ではなく「大東亜戦争」ですし、(太平洋戦争とは、極東軍事裁判においてGHQが使用を強いた戦争名称)だいいち、戦争が終わったのは、サンフランシスコ平和条約が発効され、日本の被占領期間が終了した

1952年4月28日 ⇒ 終戦記念日(=主権回復記念日)
が正しく、

1945年8月15日は、ポツダム宣言を受諾する旨の玉音放送が行われた日

であり、日米の戦闘が法的に終了したのは、

1945年9月2日 ⇒ 「ポツダム宣言の条項の誠実な履行等を定めた降伏文書」に調印した日(=敗戦日)


という認識が正しいと思います。

さて、8月15日は国民に対して、事実上の敗戦が天皇陛下より知らされた日です。国家にとって、戦争の大義を失った忌まわしい過去なのです。そもそも何でこんな日を「記念日」にするのかが、私は理解できません。

8月15日が来る度に、日本全体で

「あの戦争は間違っていた、という反省」

をすることで、国家のために命がけで戦った英霊や、戦火に巻き込まれた祖先らの御霊を静めるとでもいうのでしょうか?

「そろそろ、こんな自虐的なセレモニーは辞めにしたらどうだろう」
8月15日が来るたびに、そう思います。